変えられない大切があるから 変わりゆく生活が正しい
2020年は、出会いと別れ、喜びと悲しみが常にセットだった。
大好きなモーニング娘。の、IWISHという曲の「晴れの日があるからそのうち雨も降る」という歌詞を何度心の中で唱えただろう。
一つ目の出会いと別れは、"夢"。
就活が終わってひょんな事から約1年間、D2Cアパレルブランドのディレクターをやらせていただいていた。そして、呆気なく手放すという経験をした。
私は、小さい時からテレビ番組やタレントや歌謡曲やファッションや雑誌や漫画などなど沢山の流行に影響されて成長してきた。
就活などで自分を見つめる期間を経て、
かつて幼かった私が浜崎あゆみのファッションに感化されて自分を着飾りたいという自我が芽生えたように
"女の子の何かのきっかけとなるカルチャーを作りたい"
あわよくば、キラキラしていて自分も何度も背中を押された"アイドルという存在と掛け合わせたプロダクトを世の中に発信したい"
そんな夢を持つようになっていた。
そんな私にとって、ブランドのターゲティングからブランドイメージ形成。
マーケ分析を基に服の仕入れ、デザインの企画。
そのブランドや服たちを多くの人に届ける為の施策運用。
その中でアイドルと掛け合わせたプロモーションを行ってそのタレントきっかけで初めて服に興味持ったというお客さんの声をきけたり、
私が携わっていたブランドを持ってる事にステータスを感じてくださるお客様のSNSの投稿を見かけたり、
と本当に夢のような経験をさせていただいた。
この経験で気づいた事は、世の中・お客さん・社内に常に敏感でいる事の大切さ。
そして、その変化に対応して自分も変わり続けなければいけない事。
そんな変化を楽しみ続ける人でありたいと強く思った経験だった。
ちなみに、副業として続ける予定だったブランドを手放さなければ行けなかった理由は恋愛云々によるものなので
今回の教訓は恋愛とビジネスの相手が一緒の場合完全な線引きができないとどちらかがどちらかを失うことになるということ。笑
二つ目の出会いと別れは"友"。
4月から社会人生活が始まって、新しい仲間に出逢った。
例によって、絶対に馴染めない…と思っていたのに
気づけば周りに受け入れてもらいたくて、自分がどんな人か晒け出してた。笑
そして、いつだって人間らしいみんなの事が知りたくて、知っていくたび大好きになってた。
殆どの同期が、この職種や業界を目指していたわけでなく、経験や仲間を手に入れたくてこの組織にいるという事もあり
沢山の葛藤や喜びを分かち合う機会が多かった。
そうして互いを知っていくうちに、それぞれの人から新しい価値観や素敵な刺激を沢山もらった。
やると決めたら足を止めない強さ
ちょっとした言葉や行動から相手を理解して何をすれば役に立てるか考え抜く温かさ
人との出会いを大切にすること
他人の評価よりも自分と向き合う事の重要さ
挙げたらキリがないくらい。
一方、残酷すぎる別れもあった。
社会人一年目の1年で、同級生を3人も亡くした。
特に、青春時代を共に過ごした2人の遺影を目の前にした時悲しいという言葉では片付けられない初めての感情に襲われた。
私に何かできてたら…と後悔しても誰も幸せにならない
ずっと悲しみを背負って生きていくのも違う
だからって絶対に忘れてはいけない
結局辿り着いた答えは、この出来事を決して無駄にしないように私はこれからの人生を前向きに生きていくしかないのだ。
生きてる事が凄いわけでもないの。若くして死んじゃった人が可哀想なわけでもないの。
"自分が本当に大切な人の事を絶対に見失わない"
これを出来た人が命を全うしたと言えるんじゃないかな。
人は時に1番大切なものが何かわからなくなるから。
この事があって、私の友人関係も当たり前が当たり前じゃなくなった。
一つ目の出会いと別れにおいても"変化"について触れたが、
人生において常に現状維持なんてあり得ないから
良い変化も悪い変化も受け入れて
その変化をどうプラスに変換して歩み続けるのか
そして、変わってはいけない大切なものは何なのか理解する事
この両立に全てはつまってるのではないか?
コロナだってそうだ。
今すぐ感染者0人にする事は不可能となった時
それを受け入れてどう変化を起こしていくのか
人と人とのコミュニケーションなど失っていけないものは何なのか
その対応力と判断力のある人間が成功していたと思う。
そんな"変化"との付き合い方を考えた2020年だった。
(らしさ/SUPER BEAVER)